「書く」という昭和の学習法と、突きつけられた現実

勉強の仕方は人それぞれです。Aさんに合う方法がBさんに合うとは限らないし、耳から入る情報が得意な人もいれば、目からの情報が欠かせないという人もいます。

私の場合、いわゆる「昭和の人間」ですので(笑)、なにはともあれ「書いてみる」というスタイルが身に付いていました。ゆーき大学の動画を見ながら、とにかく肢別問題を解く。まずは一通り、ガムシャラにやってみたのです。

しかし、一巡してスタート地点に戻ったとき、愕然としました。

おそろしいほど、忘れている。。。

これは年齢のせいもあるかもしれませんが、入った知識が頭の中で「うろうろ」していて、どこに何があるのか整理されていない状況でした。

視覚で覚える特性と「丸暗記」の限界

私はどちらかというと、ビジュアルで覚えることが得意な面があるようです。 テストの最中に「テキストの左下のあそこに書いてあったやつ!」とか「あのページの絵のやつだ!」といった具合に、記憶の引き出しをあけることがあります。

日頃、英語の授業などで生徒たちに「なんとなくで答えない。根拠を持って、こうだからこうなると答えよう!」「三人称単数だからdoesとか、助動詞があるからその後ろは原型!!」とか偉そうに言っている手前(笑)、回答を丸覚えするわけにはいきません。また、回答とかパターンを覚えたところでどうにかなる試験でもありません。

そこからは、視覚的なイメージを活かしつつ、必ず根拠を裏付けして答えられるよう学習を進めていきました。

支えになった伊藤塾、そして坂本講師の語り口

学習を進めるうちにだんだんと物足りなさを感じ、アガルートさんや伊藤塾さんの動画にもお邪魔するようになりました。

まずはアガルートの豊村講師。Tシャツ姿で見た目はまさに「伝説の予備校講師」といった風貌でインパクト抜群ですが(笑)、その講義は本当に有意義でした。自分の中でバラバラだった、ぼんやりとした知識をギュッとまとめ上げるのに、これ以上ない助けとなりました。

正直なところ、最初は伊藤塾さんの解説がピンとこなかったのですが、学習が深まった最終局面で一番役に立ったのは、他ならぬ伊藤塾さんの講義でした。

特に平林講師、そして私の中で一番「はまった」のが坂本講師でした。 私はもともと東北出身なのですが、坂本講師の優しく親しみのある語り口が、もしかして同郷かも?と思わせる温かさで、本当に役に立ちました。やはり「誰から教わるか」という相性は、独学においても非常に重要です。(といっても、ここまで全て「無料枠」での受講なのですが……失礼!)

また、各講師の語り方や教え方は、塾での指導の際にも大変参考になるものでした。「こういう風に伝えたら分かりやすいな」「こういう言い方はアリだな」と、指導者としての視点でも学ばせていただきました。

■ 「合格」という名の別れについて

余談ですが、私が運営する学習塾では、在籍期間が1年程度という子も少なくありません。中学受験から大学入試まで長く並走する子もいれば、集団塾で馴染めなかったり、部活引退後に受験直前ギリギリで駆け込んできたりする子も多いのです。

部活に追われて駆け込んできた子や、集団授業で苦労した子が1年ほどの短い期間を全力で駆け抜けていく姿を多く見守ります。合格という最高の結果とともに、彼らが去っていく卒業シーズン。 「おめでとう」という喜びの一方で、やはりどこか寂しさが込み上げてくるのが毎年の常でした。

そんな時、ふと耳にしたのが豊村講師の言葉でした。正確には忘れちゃいましたが 「僕との時間は、君たちにとっての『黒歴史』だから。自分でうまくいかなかったからここ(塾)に来ているんであって、合格したら僕のことなんて綺麗に忘れちゃってください!」みたいなことをおっしゃいました。

この言葉には、目から鱗が落ちる思いでした。 塾という場所は、人生の「停滞」や「苦境」を乗り越えるための通過点。彼らが前を向いて歩き出したのなら、過去の伴走者のことなど忘れてしまうくらいが、指導者としての冥利に尽きる。

そう思えるようになってからは、彼らを送り出す寂しさも、不思議とスッと消えていきました。

最後は「アプリ」が最強の武器に

行政書士試験の学習を始めて3ヶ月ほど経った頃。テキストを1周半ほど回したタイミングで、合格革命シリーズから「出る順行政書士」シリーズにも手を伸ばしました。問題の量・質ともに、こちらの方がより少し広く深いと感じました。もやもやしていたものがスッキリするようなこともしばしばありましたね。

ただ、ここで勘違いしてはいけないのが、「やみくもに多くのテキストに手を出せばいいわけではない」ということです。これは学習全般にいえる鉄則ですが、教材は多くても2種類程度に絞り込み、それを徹底的に使い倒すべきです。あれこれ手を伸ばして知識を散漫にするより、信頼できる武器を研ぎ澄ます。これが、短期合格への最短ルートだと確信しています。

肢別過去問集のペーパーも読み込みましたが、この時期に一番効果を発揮したのは、意外にも「アプリ」でした。移動時間や仕事の合間の隙間時間、スマホさえあればどこでも解けるアプリを、とにかく何度も回していきました。これによって、回答するための知識や言葉の「吸収・整理」がようやく追いついてきたのです。

最初こそ講義を聞いて「書く」「解く」というスタイルでしたが、途中からはほぼ書くことをせず、ひたすら「アプリ」と「動画」。

そして、いよいよここでパワーを発揮したのが、AIの助けでした。

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