■ 完璧な準備を台無しにする「末尾の『K』」
「えっ、なんで?」
焦って調べてみたのですが、どうもよくわからない。もともと壁についていたものには、「WN3993」という刻印があります。しかし、Webで出てくる型番には、末尾にKがついた「WN3993K」。 「末番違いで、ちょっと仕様が変わったのかな??」
これ、ネットで検索しても、メーカーのWebサイトを見ても、明確な違いを解説している記事を見つけられませんでした。AI(GeminiやClaude)に聞いてみても、どこか要領を得ないというか、とんちんかんな回答ばかり。
Geminiは「取り付け金具そのものを変えるべきだ!」ともっともらしく主張し、Claudeにいたっては「アドバンスシリーズに合うハサミ金具は存在しません!」と断言する始末。やれやれ…。AIは非常に便利で力強い相棒ですが、内容によっては正しいとは限らない。もっともらしく答えてくるところが、また困りもの(笑)
私は電線が剥き出しの壁をあとに、再びホームセンターへ向かいました。しかし、あいにく「WN3993K」が欠品。代わりにC型金具の「WN3992」を購入しました。 「まあ、同じはさみ金具だし、これでもいけるだろう」

そう思って作業を続けますが、ここでまた問題が発生します。なんと、二箇所目の壁の穴に左右の余裕が全くなく、サイズの大きなC型金具では物理的に入らないことが判明したのです。
■ トホホ。本日3回目のホームセンター通い
トホホ……。本日、三度目のホームセンター通いです。
別の店舗へ車を走らせ、今度は無事に「WN3993K」をゲットすることができました。
事務所に戻って「WN3993(旧)」と「WN3993K(新)」を並べてみると、確かに金具へのフック形状が違います。新型のWN3993Kに取り替えると、驚くほどスッと金具にはまりました。そりゃあ、そうですよね。

電気工事を業としてされているプロの方々にはきっと常識なのでしょう。だからこそWebにも情報が見つからなかったのかもしれません。私のような「にわか工事士」には、まさに暗号のような罠でした。
■ 正確になすこと
紆余曲折ありましたが、ようやく全てのスイッチが新しくなりました。 指先に伝わる「カチッ」という確かな手応え。スイッチが綺麗になるだけで、事務所全体が新築になったような、実に清々しい感覚に包まれます。
特にアドバンスシリーズの「スッと横に細く光る白い光」はモダンで、ホテルのような高級感を醸し出してくれます。

はじめにしっかり確認すること。「なんとなく」とか「ちょっとぐらい」はダメ。 行政書士の仕事も、実はこれと同じだと思います。
住民票や契約書に書かれている住所ひとつとっても、「7丁目6番31号」と「七丁目6-31」では、役所の書類上は場合によっては別物として扱われる。 漢数字と数字を間違えただけで、この「はさみ金具」のようにはまらなくなる(受理されない)世界です。
「たかが一文字、されど一文字」。 一見遠回りに見えても、最初から正確な「型」を確認することの大切さと、「これでいけるだろう」という思い込みの危うさを、三往復の末に輝いた真っ白なスイッチが教えてくれました。
最後に、かつての私のように途方に暮れる誰かのために、ここに記しておきます。
「アドバンスシリーズには、旧型のはさみ金具は使い回せません。
必ず『WN3993K』か、C型のはさみ金具『WN3992』を用意する!」
(おわり)

