さて、行政法のイメージが掴めたところで、他の科目の「手触り」についても触れておこうと思います。
「わかったつもり」が一番怖い地方自治法
何気に面倒なのが地方自治法です。「50分の1」「3分の1」といった数字の暗記や手続きも意外と面倒で、苦労するポイントだと思います。
ここの罠は、勉強しているときは割と簡単に感じてしまうこと。
ところがどっこい、いざ問題を解く段になると意外と面倒くさい。こここそ、正確な知識の「定着」が問われる場所です。
憲法・国会への「とっかかり」は中学生の知恵を借りる
地方自治法や憲法の統治、国会の仕組み。これらを学ぶ際、意外と使えるのが中学生向けの「公民」のテキストです。
「中学生レベルなんて」と思われるかもしれませんが、これが侮れません。必要十分というか、「え? こんなこと中学生で習っているの?」と驚くくらい、制度の根幹がしっかりと書かれています。

専門用語の羅列に疲れたとき、平易な言葉で解説された公民のテキストを読むと、制度の輪郭が驚くほどクリアになります。
基礎の基礎を固める最初の一歩として、実はこれこそが最短ルートだったりします。
深追い厳禁!商法の距離感
さらに点数が取れなかったのが商法。これは、行政書士試験用の参考書と問題集だけではカバーできない、というのが正直な感想です。
YouTubeで各予備校が試験後の講評をしていて、「難化した」「いつも通りですね」「これは皆さん解けなかったんじゃないでしょうか」なんてそれぞれ言ってましたが、商法に関しては私は1問しか正解になりませんでした。それも根拠なくほぼ勘(笑)。
本試験のときは問題を解きながら、心の中で「こんなもん知るか!!」と毒づいていました。
商法は司法書士試験でより詳細に触れる分野ですので、司法書士受験用の本(登記関係以外)を活用してみるのも一つの手です。登記以外の巻だけで良いと思います。ただ、実際には商法に時間をかける余裕はなかなかありません。名だたる講師陣がなかば捨て問的に言うのも無理からぬことです。
「スー過去」で本試験レベルの壁を越える
行政法と民法に関しては、公務員試験用の問題集も活用しました。 使ったのは「スー過去」などの愛称で絶大な人気を誇る実務教育出版の『公務員試験 新スーパー過去問ゼミ7 行政法・民法』。

「行政法・民法界隈」で皆さんの評価が高かったので、これを2周ほど回しました(※「界隈」という表現、2026年現在流行っている表現としてあえて使っておきます笑)。
内容は行政書士用の教材+αといった感じで、行政書士用の問題集だけではカバーしきれない本試験レベルの対応力は、これで養った気がします。今まで取り組んでいた2冊ではよくわからなかったものが、この本でスッと頭に入ったことが何度もありました。
ただし、行政書士試験ではそこまで出ないという内容も含まれています。私は「必修問題」と「ダイヤモンド♦アイコン」のついた問題のみをやり、実戦問題2には手をつけずに効率を優先しました。
ニュースを「法律の目」で眺める
あとは全般に、日々のニュースを見ること。 現実の世界での出来事とリンクさせることができるので、割とイメージがつかみやすいです。
たまたまというか、2024年や2025年は知事や市長の失職、不信任決議、再選挙といった地方自治法・行政法に関連する出来事が相次ぎました。2026年の今も、衆議院での予算審議の行方や参議院の独自の役割など、憲法の統治機構がリアルタイムで動いており、図らずも最高の参考になっています(笑)。
普段は何気なく聞き流しているニュースでも、「代執行」という言葉が出てくれば「実効性確保の手段だな」と捉えたり、首長の進退を「議会とのパワーバランス」として眺めたり……。
試験勉強という「点」の作業が、社会の動きという「線」に繋がったとき、暗記対象だった法律は、一気にリアリティを持った「生きたルール」として立ち上がってきます。
自分に合った「道具」を選び、それを現実の社会に照らし合わせてみる。このプロセスそのものを楽しめるようになれば、合格への道筋はぐっと明るくなるはずです。

