寝室のWi-Fiがどうにも遅い。

中継器を置いてはみたものの、設置場所の制約もあって思うようにスピードが上がらないので、この際「有線」でつないでしまうことにしました。

壁のコンセントパネルを開けてみると、すでに導線(呼び線)が引いてあります。 「これで簡単にいけるじゃん」と思いきや、リビング側には導線がない。 これ、一体どこにつながっているんだ……?

家中を探してみましたが、いわゆる「情報ボックス」的なものは見当たりません。今までなんとなくシューズボックスやクローゼットの中にあるのかと思っていましたが、実際に確認したことはありませんでした。

「……これは、きっとあそこだ」

そう思って浴室の点検口を開けてみたら、ビンゴ。

そこには電線や電話線、TVのアンテナ線にLANケーブルの集合場所がありました。オレンジ色の配管(CD管)が並び、将来的にHUBなどを置くためなのか、2口のコンセントまで用意されています。

浴室なんて湿気の多いとこの天井にこんなもん置いていいのか??とも思うんですが、この手の配線は意外とよくあるようで。

今回はCat6のケーブルを直接1本通すことにしました。

部屋まで来ている既設のケーブルはCat5e(カテゴリ5e)。どちらも最大通信速度は1Gbpsですが、Cat6は帯域幅(道路の広さのようなもの)がCat5eの2.5倍あります。

たとえ出口の速度が同じでも、ノイズに強く、より安定した通信が期待できるのがCat6。「大は小を兼ねる」ですし、せっかく新規で壁の中に通すなら、今の規格に合わせた上位のものを選びました。

通線ワイヤー(配線通し)の出番です。これは新しいケーブルを引っ張り出すための「ガイド役」のワイヤー。このワイヤーの端にLANケーブルをしっかり巻きつけ、反対側からグイグイと引っ張って、配管の中をリレーさせていくというアナログ的というか、力技的な作業。

途中、配管のカーブに引っかかったのか、ケーブルが「うんともすんとも」言わなくなり焦りましたが、なんとか無事に頭が出てきて開通。

LANケーブルのコネクタの施工なんて超久しぶりでしたが、そこは昔とった杵柄。

少し目が見えにくくて困りましたが(笑)、無事に導通もチェックできて工事完了です。

業者に頼めば20,000円前後はかかると案内されていた工事。 構造を推測して、浴室の天井裏を暴き、自力で開通させる。

どうやら私はこういう「裏側の仕組み」を自分の手でなんとかするのが性分に合っているようです。

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』でミサトが言った名セリフをふと思い出しました。あらゆる最先端の力を失った戦艦ヴンダーが、最終決戦で窮地に陥った際、彼女は「やはり最後に頼るのは昔からの反動推進型エンジンね」みたいなことを言い放って旧式のシステムを点火させるのです。

どれだけ電波やワイヤレスの技術が進化しようとも、壁をぶち抜いてダイレクトに繋がった「1本の物理ケーブル」の安定感と速さには今のところ敵いません。

世の中、電気自動車(EV)がどれだけ便利になっても、冬場に暖房を使ってバッテリー残量にビクビクするくらいなら「やっぱり内燃機関(ガソリンエンジン)よね」となりますし、オール電化のIHがスマートでも、災害時に停電したら「やっぱり電気なしで動く石油ストーブよね」となる。あの感覚です。

新しいものがいつだって最良とは限らない。

自分でできるっていいな!! と、爆速になったネット環境を確認して、一人満足して「めでたし」な休日でした。

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