行政書士試験まで「あと〇日!」なんて記事を、あちこちで見かける時期になりました。

「言われなくたってわかっとるわい!!」

と感じていると思うので、私はあえて言いません(笑)。

よく塾でも「私立入試まであと〇日!」「共通テストまであと〇日!」と壁に大きく掲示しているところがありますよね。でも、私自身はそういうのがあまり好きではないので、自分の塾では一切掲示していません。どうせ学校でも散々言われているでしょうし、どこに行ってもプレッシャーをかけられたら、しんどくなってしまいますからね。

さて、そうは言っても、そろそろ本番が近づいてきました。

学習は順調に進んでいますでしょうか?

好きなことを我慢して、眠い目をこすりながら、邪魔してくる猫にイラッとしながら(笑)、あるいはクスッとしながら、皆さん本当に頑張っていることと思います。

模試の結果に凹みすぎなくていい理由

実はこの時期、少しずつ自信がついてきた一方で、市販の模試本を買って解いてみたら「全然できてない……」と愕然とすることもあります。

でも、そこで必要以上に落ち込む必要はありません。

模試や予想問題には、本試験とは違った出題傾向や難易度の問題が含まれることがあります。また、「予想問題的中率〇〇%!」といった表示についても、何をもって「的中」としているのかは教材によって異なります。

ですから、模試の点数だけを見て「この点数しか取れなかった。もうダメだ……」と判断するのは、少し早いと思います。

本試験でも、受験生によっては判断に迷うような問題や、難易度の高い問題が含まれることがあります。大切なのは、そうした問題に時間をかけすぎないことです。

「自分が解けなかった=自分だけができていない」とは限りません。

試験では、すべての問題を完璧に解くことよりも、限られた時間の中で「確実に取れる問題を落とさないこと」が大切です。

そこで、模試を活用するときには、単に点数を見るだけではなく、「この問題は、今の自分なら取りにいくべき問題なのか?」を考える練習にも使ってみてください。

すぐに解ける問題、少し考えれば解ける問題、時間をかけても判断が難しい問題。そうした違いを意識して解いていくことで、本番での時間配分や問題の取捨選択にもつながります。

「捨て問」という言葉がありますが、必ずしも「捨てる」と決めつける必要はありません。「今は無理に取りにいかない」という判断も、立派な試験戦略です。

マンネリを打破するおすすめ勉強法

ずっと同じ方法で勉強していると、どうしても飽きてしまいますよね。そこで、気分転換にもなるおすすめの学習法を2つご紹介します。

① ノートを45度傾ける「角から暗記術」

単語や用語を暗記するとき、ノートの罫線に沿って上から1行ずつ書いていくと、終わりが見えなくて途中でがくっと疲れませんか?

そこでおすすめなのが、「ノートを45度傾けて、角から書いていく」という方法です。

  • 最初は1文字・2文字しか書けないので、すぐに端に到達する
  • そこから少しずつ長く書けるようになる
  • 進んできたら、別の角から新しく始める

こんなふうにしていくと、ノートの余白が少しずつ埋まっていくので、「あとこれくらい!」というゴールが見えやすくなります。

もちろん、これが万人にとって最適な暗記法というわけではありません。ただ、いつもの勉強方法に少し変化をつけることで、気分転換になることがあります。私の塾でも取り入れている、ちょっとした工夫です。勉強に飽きてきたときに、ぜひ一度試してみてください。

記述問題では、漢字も書けなくてはいけません。漢字の練習にちょうどいいですよ。

② Google「Gemini Notebook(NotebookLM)」を自分専用のラジオにする

「ちょっと勉強に疲れたな……」というときの気分転換として、私がおすすめしているのがGoogleのGemini Notebook(NotebookLM)というAIツールです。

Gemini Notebookは、自分で用意した資料などをソース(情報源)として追加し、その内容について質問したり、学習用のコンテンツを生成したりできます。

例えば、行政書士試験の勉強であれば、e-Gov法令検索などからダウンロードした「行政手続法」などのテキスト(PDFやGoogleドキュメントなど)をそのまま読み込ませて使います。

1.法令・学習資料を準備する:

「行政手続法」など、勉強したい法令のテキストや自分で作った学習資料を用意してGemini Notebookにアップロードします。

2.学習用コンテンツを生成する:

ボタン一つで暗記用の「フラッシュカード」を作成してくれたり、音声機能(Audio Overview)でAIパーソナリティがラジオ番組のように法令について語り合ってくれます。これはほんとにおもしろいです!!

3.自分好みに指示(プロンプト)を出してみる:

「条文の解説を多めにして」「この部分をもっと詳しく」「確認問題を作って」など、目的に合わせて指示を変えることができます。

耳から解説を聞きながら復習できるので、スキマ時間の学習にもぴったりです。

💡 Gemini Notebookを使うときの大事な注意点

一般的なAIチャット(ChatGPTなど)はネット全体の情報から言葉を予測して話すため、存在しない法律や判例を堂々と創作してしまうことが稀にあります。彼らは物事を理解しているわけではなく、もちろん法律を知っているわけではなく、単に次に来る言葉を膨大な例から推測してそれらしく並べ替えているだけ。

その点、Gemini Notebookは「自分が取り込んだ資料(条文など)の中だけを見て答える」仕組みになっているため、デタラメな嘘をつくリスクは劇的に低いです。

ただし、次の点には少し注意が必要です。

  • 音声解説での微妙なズレ: ラジオ風の会話を自然にするため、AIが言葉をかみ砕いた結果、法律上の厳密なニュアンスからわずかにズレることがあります。たとえば、「公にする」を"おおやけ"と読めなかったりもします。
  • 「丸暗記」ではなく「きっかけ」にする: AIの解説を聞いて「へえ、そうなんだ」と思ったら、必ず手元の六法やテキストに戻り、該当の条文(「第〇条」)を確認する癖をつけましょう。

Gemini Notebookを「すべてを教えてくれる先生」と捉えるのではなく、「手元の教材を使って、いろいろな角度から復習するための相棒」くらいに考えておくと、非常に効果的で賢い使い方ができます。

最後に

耳からインプットしてみたり、ノートの書き方を少し変えてみたり。そんな小さな変化でも、いつもの勉強にちょっとした刺激を加えることができます。

そして、模試の点数が思ったように伸びなかったとしても、それだけで今までの勉強が無駄になるわけではありません。

カウントダウンや周囲の雑音にはあまり振り回されず、ご自身のペースで淡々と、「取れる問題を確実に取る」ことを意識してみてください。

本番までの時間は、誰にとっても同じです。だからこそ、できなかった問題を必要以上に悔やむより、「じゃあ、次は何を取れるようにするか」を考えて、ひとつずつ積み上げていきましょう。

心から応援しています!

分厚い六法をわざわざ買わなくても、デジタル庁が運営する「e-Gov法令検索」から必要な法令を無料でダウンロードして使うのも賢い手です。

今回の記事でご紹介した「Gemini Notebook(旧NotebookLM)」に読み込ませる条文データもここから取得できますので、ぜひ試してみてくださいね!